コーヒーを求めて

コーヒー

コーヒーをやめようとした時期があった。

インスタント(粉)だとお手軽すぎて、一日に10杯くらい飲んでいた。特に不調を感じたことはないが、コーヒー代が嵩むのでコーヒー断ちだ(ゴールドブレンドを1週間で1瓶消費していた)。心配していた離脱症状とやらもなく(頭痛とか)1ヶ月ほど経ったが、やはり物足りない。

『私の人生にコーヒーは必要だ』

一度やめてみてわかった。「さあ、やるぞ!と朝のスイッチ」「ほっと一息つく時のあの香り」私の時間割にコーヒー時間が組み込まれている。

1日に3〜4杯が適量らしいので、飲みすぎないようにめんどくさがりの性格を利用。淹れるのに手間がかかるよう豆から淹れる。生豆の存在を知ってからは、道具を揃え豆を煎るところから始めた。

なんだこの美味しさは!(自分で手間をかけた分の愛着がプラスされているだろうが)お湯を注ぐと、粉がふわ〜っとまるでチョコシフォンのように膨らみ、味はすっきりと澄んだ感じ。コーヒーで感動したのは初めてだ。

ただ、朝からコーヒー1杯入れるのに20分はかかる。毎朝は大変なので豆を煎るのはお店に任せることにした。飲んだものが、苦味、酸味、甘味などどの系統に偏っているのかチェックしているうちに、最近では自分好みの味がわかってきたので、スーパーで手に入れやすい豆か粉を買うこともある。

どうやら私は香ばしさより、少し酸味やさっぱりした甘さを感じるものが好みのようで、「完熟ベリーのような余韻のある甘さ」(写真左)などのフルーツ名が入ったものを買うと当たりが多い。

豆屋さんで購入する時も、好みが言語化されていると伝わりやすいので便利だ。

喫茶店や豆屋さん巡りの旅もいいなあと、楽しみが広がる。

コーヒーが、出不精の私を外へと引っ張り出してくれそうだ。

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