著者 マシンガンズ 滝沢秀一さん
「ゴミ清掃業」と「お笑い芸人」をしている方の、ゴミ収集の日々を綴った本。
出されたゴミから見えてくるものとは。 なるべくゴミを減らし、分別も今まで以上に気をつけて、美しくゴミを出したい・・・と考えさせられました。
11章の中から特に気になったものをご紹介します。
金持ちゴミを分析する
・超金持ちほどゴミは少ない。
煙草の吸い殻も少なく、大量のチューハイもなく、淡々と生きている印象を受けるようなゴミ。
自分の認めた物以外には、びた一文払わないだとか、漁るように買った物が人を幸せにする訳ではないだとか、語りかけてくるようなゴミ。
ゴミ清掃員が金持ちぶってみた、ゴミで
・ゴミを減らせば貯金が増えた
物を買うときには思い入れを込めて買おう。
それ以外のゴミになるようなものは極力買わないようにしよう。
お弁当と水筒持参。DMは名前のところだけシュレッダーにかけ他は雑紙。
汚れている発泡トレーは洗って資源ゴミへ。紙とプラが減ると、可燃ゴミが圧倒的に減る。
無駄な物を買わず、きちんと分別すれば、だいぶゴミが減る。
ゴミ清掃員の提言 「未来のために今できること」
・ 「日本にもラストロングの精神を」
「ラストロング」とは簡単にいうと「もったいない」
アメリカの一部の人達のひとつの思想で、「愛しているものならば、命なくなるまで使う」
という考え方を指す。
・ギニア出身の清掃員と働いている時の問い
「ナンデ、ニホンジンハ、ステルモノヲ、カウノ?」
・ゴミ清掃業界が言っている3Rにひとつ加えたい
1、リデュース そもそものゴミを減らすこと。
2、リユース 形を変えずにもう一度使うこと。
3、リサイクル 再生利用すること。(これには膨大なエネルギーを使うが、やらないよりはマシか?)
追加で
4、リスペクト リスペクトがあれば命なくなるまで物を使う。こんな出し方をしたら清掃員が大変かなと想像する。食べ物を作った人や加工した人、料理をした人を想像するだけで敬意を払うことになると思う。この気持ちがあれば、劇的にゴミは減る。
・ゴミの最終処分場にも限界がある。
埋まってしまったら、他の市に処理費用、運搬費、人件費を払って受け入れてもらうなど、税金を多く使うことになる。
<ひとこと感想>
3Rにリスペクトを追加するのは素敵な考え方だと思った。
ゴミを減らそうとすれば、家に入れるものをよく考えるようになると思う。
早速、可燃ゴミに入れがちだったプラスチックトレーと紙を仕分けてみた。
可燃ゴミの前日にはゴミ箱がいっぱいで、蓋で押し込めていたのが、ちょっと余裕ができた。
新しく買う前に、家にあるものを使い切るよう心がけよう。
なんだかゴミを減らすのが楽しくなりそうだ。